下石町、やきものの歴史

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このサイトは、郷土歴史研究家、桃井勝氏の著述他工組出版物の概要をまとめたページです。

いずれの事業や展示も桃井先生他、下石町の皆さまのご尽力により開催、発行されたものです。

窯元の保存するやきもの展

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激動の昭和  人々の求めに応じ、伝統と改革を両立させ躍進した下石のやきもの
       窯元の保存するやきもの展 平成17年10月1日~18年1月30日開催

轆轤の里全盛期 手ろくろで成形 染付徒弟で育った轆轤師 画工活躍期

全国に陶磁器を普及させ、日本有数の生産地に

1927(昭和2年)  製陶業155戸 登窯69基 石炭窯8基 生産額85万円

・現況 陶磁器大下落 棚ざらえ品廉売日常化
・とりくみ1法による妻木陶磁器工業組合下石支部結成

 ①仕送窯から脱却 ②共販制(価格維持)③製土工場(直営)

  2 生産制限の実施 
  3 物産展出品

・生産品  陶器  磁器

各種燗徳利 箸立 神仏器(花瓶 仏餉具 ローソク立 線香立 
神酒壺 榊立 高杯 など)土瓶 急須 湯呑 花瓶 電気製品
(碍子 ノップ 捻物 碍管 雑碍子)

1936(昭和11年)製陶業159戸、登窯52基、石炭窯23基、生産額119万円
・生産品 陶器 炻器 磁器
・燗徳利 仏器 湯呑 汁注 急須 土瓶 神酒壺 花瓶 箸立 
 蓋物 煙草盆 陶製枕 (和物)スープ皿 肉皿 ライス丼 
  満朝鮮向食器 玩具 輸出向香炉(輸出 ドル域 円域)
  電気用製品 碍子 ノップ 捻物 碍管 雑碍子
・鋳込(割型)生産始まる
  匣鉢工場稼動(匣鉢のリサイクル 西山の窯具工利用)
・燃料の共同購入 燃料入手困難 燃料危機発生
・下石陶磁器工業組合設立
1940(昭和15年)製陶業180戸 従業員1288人 内地物178万円
 輸出6万円 計184万円
  伝統の轆轤の技と土釉薬の研究が認められ皇紀2600年奉祝用斉器製造
  奈良へ  付坩 2200個 平瓶2200個 蓋付高坏2200個 木の葉箸置2200個
宮崎へ 弥生式高坏700個
 奉祝会食饌用徳利 松竹梅徳利4600本 
   白鷹徳利4800本   9社へ 計5700本
1941(昭和16年)内地向食器7割減産決定 ・全国統一公定価格決定
・陶磁器計画生産 ・企業整備はじまる 輸出ほとんどなくなる
1942(昭和17年)企業整備令 全燃料20%配給 代用燃料80%(亜炭)
労働弱体化(老幼婦女子が中心)
1943(昭和18年)企業整備実施 製陶業195戸中64戸廃業 129戸が11社に統合
金属代用品割当生産など生産器種 生産量統制 軍需優先期
①特品種 18万円 化粧品容器 インキ入れ ②甲品種8万円痰壺 線香立
③2品種 3万円 蓋物 灰皿 陶枕 ローソク立 ④丙品種 4万円 箸立
 楊枝挿し 箸立 たまり入れ ⑤花器 花生 花瓶 水筒 

海綿鉄の製造

・組合の倉庫は軍需品の倉庫に。 空襲による燈火管制で焼成に苦労
1945(昭和20年)太平洋戦争終わる
占領政策 物資 燃料不足に対応し窯業再建へ
・企業整備令による会社解散。個人営業にもどる
・減産 生産品統制 空爆等により陶磁器不足、在庫品一掃
・電熱器の生産盛んになる―燃料不足から需要多い
・燃料不足 石炭増産隊を九州に送り、燃料確保に努める
・進駐軍関係陶磁器生産の好景気
・新円に切替 金融の安定へ
・物価統制令公布 生活用陶磁器統制価格公示 インフレ克服に努める
・製土工場廃業
・下石陶磁器工業協同組合設立
・匣鉢工場(移転)釉薬工場 共同倉庫利用操業
1949(昭和24年)国内統制価格撤廃 
独立 自由経済となり下石のやきもの新たなスタート
1951(昭和26年)登窯70基 石炭窯50基 石炭不足から登窯増加
生産品の専門化 多様化、内地、輸出等自由選択操業
1955(昭和30年)製陶戸数157戸 登窯49基 石炭窯54基
神武景気といわれる好況により量産化体制が進んだ
登窯減少、石炭窯が多くなり、燃料が薪から石炭になり重油が導入された
若い労働者が九州より集団で入るようになる
一般食器と共に伝統のやきものにとりくむ者が出現した
躍進 爛熟期 窯体 燃料の多様化 効率化 労働の軽減化へ
1965(昭和40年)製陶戸数185戸 登窯4基 石炭窯58基 重油窯5基
シャトルキルン2基 ガスシャトル8基 トラックキルン4基

電気窯28基

・窯の種類最多 燃料 薪 石炭 重油 ガス 電気を使用
・焼成の窯詰の変化から匣鉢工場の廃業
 荷造り業がなくなり、荷馬車からオート三輪車に変化
・真空土練機 自動轆轤 シャトル化など設備機械の改善により労働の
 軽減化が進む
・伝統的やきもの 工場の新しいやきもの両立化が進む
 社会情勢の変化に対応し新しいやきものの開発 消エネ 消労力 コスト削減へ
・1975(昭和50年) 重油窯45基 シャトル窯14基 電気窯40基
・重油よりガス燃料化が急速に進む
・創意工夫 個性的作品をめざす動き強くなり現代社会需要動向に
 敏感に対応するようになる
・やきものが陶器 炻器 磁器 セラミックと多様化が進む
・日用食器の需要の減少により、生産品種の多様化が進む
下石焼の新たな魅力ある窯元を求めて取り組み始まる